今回もこちらの方法で過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用したのは、こちらのふぞろい。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
第1問
X 社から加工部門を分離して創業した C 社の成長要因は何か、100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
成長要因は、①加工工程の見直し、加工技術の向上などを行い生産性の改善を進めたこと、②X社以外の食品スーパーへの販売数量を増加させたこと、③販売品目を絞って少品種多量生産とし生産性が高まったことである。(99字)
ヨメの回答
成長要因は、①加工工程の見直し、加工技術の向上などによる生産性の改善、②X社以外の食品スーパーへの販売数量の増加、③販売品目を絞り少品種多量生産体制の確立による生産性の向上、④外食チェーンからの受注。(100字)
第2問
C 社は創業から 20 年以上が経過して、顧客や新製品の増加によってさらに変革が必要となっている。図 1~図3なども参考に、C 社が直面している課題とその具体的改善策を 140 字以内で述べよ。
ダンナの回答
課題は、①製品品種切替時に要する時間を短縮すること、②欠品により受注に対応できない場合をなくすことである。改善策は、①牛肉と豚肉の加工機器を分け切替作業の頻度を減らす、②切替時作業にマニュアルを設けるなどして標準化を図る、③製品ごとにロットサイズを変え在庫管理を徹底することである。(140字)
ヨメの回答
課題は、①欠品させないこと、②適正な在庫量を持つこと。改善策は、①過去の実績をもとに、各製品の安全在庫と予測販売数量を算出すること、②全製品ほぼ同じロットサイズではなく、各製品の販売数量に応じたロットサイズを採用することで、できるだけ在庫期間のバラつきや段取り費用を抑える。(137字)
第3問
C 社では新規事業として外食チェーン Y 社との取引を検討している。その計画について以下の設問に答えよ。
(設問1)
Y 社から要求されているセントラルキッチンとしての機能を備えるためには、C社ではどのような対応を必要とするのか、120 字以内で述べよ。
ダンナの回答
必要な対応は、①全店で必要とする主力メニューの牛肉スライス、味付け、野菜のカットなどについて盛り付け前までの事前加工の実施、②製品トレーサビリティは個体管理とすること、③前日発注・翌日全店直接配送を行うことなど、セントラルキッチン機能の整備。(120字)
ヨメの回答
①牛肉の味つけ、野菜のカットなどの新規工程の確立、②トレーサビリティについて個体管理を行うためのシステムの導入、③前日発注・翌日全店直接配送に対応するための製造キャパシティの確保、受注・配送にかかる人員および輸送手段の確保。(112字)
(設問2)
Y 社から要求されているセントラルキッチンとしての機能を果たすためには、C社の日常業務上どのような情報が必要になるか、100 字以内で挙げよ。
ダンナの回答
必要な情報は、①原材料である国産牛の個体識別情報とC社での加工情報、②Y社からの事前加工に係る要求内容、③Y社からの受注状況と在庫状況、④配送先住所や配送ルートなどの配送にかかる情報、である。(96字)
ヨメの回答
①盛り付け前までの事前加工の加工方法、②原材料の供給方法、③納入する国産牛の個体管理の識別番号、④曜日や行事による需要変動を反映した受注予測数量、⑤各製品の品質保持期限。(85字)
第4問
C 社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、さらに既存顧客から製品単価の引き下げ要求がある。それを克服して収益性を高めるには、あなたは中小企業診断士としてどのような方法を提案するか、Y 社との新規取引以外で、C 社にとって実現性の高い提案を 140 字以内で述べよ。
ダンナの回答
提案は、①肉の品質向上や加工技術向上による高付加価値戦略に伴う単価改善、②既存製品に対して、清掃・洗浄・消毒等の作業の標準化および短縮化による製造原価の抑制、③製品毎にロットサイズを適正なものへ見直すことで在庫水準を適正化し、欠品による受注対応できないなどの機会損失の防止である。(140字)
ヨメの回答
①販売数量が横ばいのスーパー向け製品に注力することで、既存製品の販売数量の減少傾向に歯止めをかける。②スーパー向けに、味付け済みで調理が簡単な高付加価値製品を開発する。③各製品の販売数量に応じたロットサイズを採用し、欠品を防ぐとともに、在庫コストと段取りコストの適正化を図る。(138字)
結果と学び
結果
ダンナ:87点、ヨメ:72点
たくさん解いていれば、たまにはこんな回もありますよね(笑)こういう事例を少しでも増やせるよう頑張ります!
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
・情報の活用方法:D(データベースの活用)R(リアルタイム)I(一元管理)N(ネットワーク)K(共有化)
本事例で整理しておくべき基礎知識
特になし。
復習すべき問題
特になし