今回もこちらの方法で過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用したのは、こちらのふぞろい。
9月に復習しながらこの記事を書いています。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
第1問
C 社では、横ばいで推移している業績を改善するため X 社のシェアが高い首都圏市場への参入を目指している。この課題について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
C 社が首都圏市場への参入で活用すべき競争優位性は何か、60 字以内で述べよ。
ダンナの回答
競争優位性は、①新製品開発力・提案力、②製品・施工品質の高さ、③製品の標準化や据付け施工面での保安対策技術を有すること。(60字)
ヨメの回答
X社と比べてC社の評価が高い、新製品開発力、提案力、製品・施工品質を活用することで、X社との差別化を図る。(53字)
(設問2)
C 社が首都圏市場への参入を実現するためには、関東工場の役割をどのように変えるべきなのか、またそれを実現するためにはどのような具体的対応策が必要となるのか、120 字以内で述べよ。
ダンナの回答
関東工場は、専用機による量産体制から多品種少量の受注生産へ変更すべきである。そのために、高速化、ダウンサイジング化が進む通信機器に対応した通信用部材の開発を行うほか、これまで関西本社工場に一度運んでいた工程を廃止し短納期化に対応すべきである。(120字)
ヨメの回答
関東工場は専用機での量産体制であるが、首都圏向けの一貫生産と出荷の体制を備え関西工場にいったん部材を送る時間とコストを削減する。具体的には汎用加工機を導入し、首都圏向け補助部材の受注生産を行い、同じ工場で生産した標準仕様部材と組み合わせ出荷する。(120字)
第2問
C 社では、顧客からの問い合わせに迅速に対応するため、また、短納期化に対応するため、技術部内の情報の共有化や業務の効率化を図る計画がある。この計画について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
技術部内で共有化が必要と考える具体的情報名を 80 字以内であげよ。
ダンナの回答
①各受注物件の通信施設での調整事項や設計変更等の内容、②部品のような設計要素、③CADの使用方法についての標準化やデータ、④経営者のトップセールスで得た受注情報。(80字)
ヨメの回答
通信施設での調整事項や設計変更などの内容、CADでの設計業務に使用する部品のような設計要素のライブラリー、CADの使用方法、CADのデータ。(68字)
(設問2)
技術部内の業務効率化を図るために必要な具体的改善内容を 120 字以内で述べよ。
ダンナの回答
①IT等の活用を通じて、受注情報から各受注物件の調整事項等がリアルタイムで部内に共有される仕組みの構築、②CADの使用方法の標準化やマニュアル化および設計要素のライブラリ化、③熟練工を講師とする部内研修、などが必要である。(111字)
ヨメの回答
①通信施設での調整事項や設計変更などの内容をオンラインで共有する仕組みを作り、設計担当者が不在でも顧客からの問い合わせに対応できるようにする、②CADの設計データや使用方法を共有することで、CAD操作にかかる時間を短縮する。(112字)
第3問
C 社経営者は、これまで蓄積した生産技術のノウハウを活用し、通信用部材市場以外での新規事業開発を模索している。過去に経験した Y 社との共同開発事業の失敗の要因と、その失敗の要因を踏まえた今後の新規事業開発の留意点を、140 字以内で述べよ。
ダンナの回答
失敗の要因は、OAフロアがIT機器等を納品する事務機メーカーのシンプルな機能で軽量化された低価格製品と統合し納入先Y社の販売数量が低迷したこと。留意点は、①付加価値が高く差別化された製品を開発する、②納品先は分散させる、③納品先の販売製品の最終需要はモニタリングする、などである。(140字)
ヨメの回答
失敗の要因は、Y社の販売数量の予測が正確でないにもかかわらず、それに基づいて共同開発品量産用に関東工場を建設したこと。今後の留意点は、①事前の市場調査を入念に行うこと、②最初は既存の設備でできるだけ生産するように体制を整えて、軌道に載ってから新工場の建設などを検討すること。(138字)
結果と学び
結果
ダンナ:71点、ヨメ:45点
何というか、もうちょい行けるような感じがして残念です…一方、少し「ふぞろい」基準だと点数が高く出すぎるのではないかとの懸念も。
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
・与件文中の受け身の営業的な記述は、問題点やダメだった要因に使えるケース多数。
・情報の活用方法:D(データベースの活用)R(リアルタイム)I(一元管理)N(ネットワーク)K(共有化)
本事例で整理しておくべき基礎知識
復習すべき問題
- 第1問(設問2)
- 第3問