今回もこちらの方法に則り、上記過去問を解いて採点しました。
ただ、今回からはダンナだけが解いてヨメが採点しています。
前回までで5年分の事例Ⅰ~Ⅲは一緒に解いたのですが、来年一次からリベンジのヨメは直近5年分を来年に温存する計画に変更しました。
平成28年までの過去問では、「ふぞろいな合格答案 10年データブック」にお世話になっていました。
平成29年以降は、どのふぞろいを使っていくか少し考えないといけないです。
そのあたりの詳しい説明は本家のホームページでお読みいただくとして。。。
平成29年・30年の2年分が収録されているのは、こちらの2種類です。
わが家は「答案分析」の方を使って採点しています。
平成29年以降はTACの過去問題集の解答も参考にしています。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
では、各設問ごとのダンナの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
さらにさらに、平成29年以降はふぞろい、診ゼミ、TACの解答等(少なくとも5先以上)から導いた(最大公約数的な)必須フレーズを添えておきましたので、よければ覗いてみてください。
第1問
景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
最大の要因は、かつてと同じ品質や食感を出すために必要な設備投資を借入を行いつつも確り行ったこと。つまり、ほとんどが人手による作業であった製造工程を大幅に変更し自動化によって効率性を高められたこと。(99字)
第2問
A社の正規社員数は、事業規模が同じ同業他社と比して少人数である。少人数の正規社員での運営を可能にしているA社の経営体制には、どのような特徴があるのか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
特徴は、①機能別組織を採用している、②非正規社員の主な仕事が製造ラインの最終工程である箱詰めなどの補助業務に特定されている、③非正規社員の半数以上が交代勤務であり柔軟に働けるよう工夫されている点。(98字)
第3問
A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
戦略的メリットは、①工場が広くなり増産が可能となったこと、②ハサップに準拠し食品安全性を高めたほかかつての商品並みに品質や食感も向上したこと、③工業団地になったこと、地元企業が誘致されており営業がしやすくなったこと。(100字)
第4問
A社は、全国市場に拡大することでビジョンの達成を模索しているが、それを進めていく上で障害となるリスクの可能性について、中小企業診断士の立場で助言せよ。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
リスクの可能性は、①新商品開発に必要な設備・資金・人材が確保できないこと、②新市場における顧客認知度が高められないこと、③販売にかかる物流ネットワークが十分に整備されず納品が適宜適切に行われないこと。(100字)
第5問
「第三の創業期」ともいうべき段階を目前にして、A社の存続にとって懸念すべき組織的課題を、中小企業診断士として、どのように分析するか。150字以内で答えよ。
ダンナの回答
組織的課題は、創業時にX社時代から社長や専務と共に苦楽を乗り越えてきた社員が定年退職したこと、社員の80%が非正規社員で占められていることから、①ノウハウや組織文化の伝承が急務であるほか、②前身であるX社が築き上げてきた主力商品にいまだに依存しておりA社独自で他の主力商品を開発する必要に迫られていること。(150字)
結果と学び
結果
46点
久々に解いたのもあるが、全く読めてない…本当に迷っていたころですね。
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
- 主力商品はX社時代から地元で高い認知度を得ていた+主力商品だけに絞って商品名を冠にした新会社を設立
→ブランドイメージが早期に消費者に受け入れられた?一方、味を理由にするのは無理がある(再現に時間を要した)。 - 製造面:付加価値の高い業務を正規社員が担当しそれ以外の補助業務を非正規社員が担当。自動化によって効率性を高めている。
営業面:自社店舗による直接販売を行っていないため販売員が必要ない。営業員の多能工化により本業だけでなく付帯業務まで一人で対応している。 - 特になし。
- 店舗出店・運営、新商品開発のノウハウや人材が不足→無理をして全国市場に拡大すると、ブランドの毀損、資金不足に陥る可能性。
- 機能別組織のメリット:①各部門に専門的知識や情報を蓄積するのが容易、②命令系統が明確で組織を統制しやすい、③トップに情報が集約され、大局的な判断がしやすい。
機能別組織のデメリット:①部門間の調整が困難、②全社的なマネジメントができる人材が育ちにくい、③トップの負担が重い、④トップマネジメントの正確・迅速な意思決定が困難になりがち。
本事例で整理しておくべき基礎知識
・少人数の正規社員での運営を可能にしている=①スパンオブコントロール、②権限委譲、③標準化、④外注化
復習すべき問題
- 第1問
- 第2問
- 第5問