今回もこちらの方法で過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用したのは、こちらのふぞろい。
9月に復習しながらこの記事を書いています。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
第1問
副社長着任以前の B 社は売上の拡大は見込めないまでも、小規模企業でありながら存続することができた。その理由を 80 字以内で述べよ。
ダンナの回答
理由は、競争環境が現在ほど激しくなかったため。具体的には、リードタイムが長かったほか、宣伝媒体が限られていたため、地元客が大宗で彼らに強く支持されていたため。(100字)
ヨメの回答
理由は、①さつまあげが他社と差別化した原材料配合による食感でありファンになった顧客が多い、②冷蔵で7日間保存可能なため贈答品や遠方からの取り寄せに適している。(79字)
第2問
B 社のさつまあげの新商品開発において農商工の連携が実現した要因のひとつに、副社長が農家に対して地域ブランドの確立につながるようにパッケージ・デザインの工夫を提案したことがある。
地域ブランドの価値を高め、かつ原材料の農産物の質の高さを訴求するためにはパッケージをどのように工夫すべきか。80 字以内で述べよ。ただし、パッケージは筒状のビニール素材で、小判型のさつまあげを 12 枚程度重ねて包装するものである。形状を変更することはできないが、ビニール素材表面のデザインは柔軟に変更ができる。また、シールの貼り付けも容易である。
ダンナの回答
①X市内で収穫されたこと、②安心安全に生産されたこと、③採り立てで新鮮であること、を強調したパッケージとし、④旬の野菜であると強調するシールを毎回貼るべきである。(96字)
ヨメの回答
①X市の地域ブランド共通のロゴを作製して表示する、②X市で生産された旬の食材を使用していることを明記し、その食材の生産のこだわりを裏面で紹介する。(99字)
第3問
次の表は、取引先に対して Y スーパーが無償公開した POS データを集計したものである。データは、B 社によるイベント開催および POP 掲出を行った年の8月のデータと、その前年同月のデータである。表中の水産練物には、かまぼこ、さつまあげを含む揚げ物、はんぺん、ちくわが含まれる。なお、当年8月に行われた水産練物の販促活動は B 社によるイベント開催と POP 掲出のみで、その前年8月には特に販促活動は実施されなかった。また、その他の環境変化もなかった。このデータを踏まえて、以下の設問に答えよ(表は省略)。
(設問1)
かまぼこに関するイベント開催および POP 掲出が当年8月のB社販売実績に与えた影響は、どのように評価することができるか。かまぼこカテゴリーの競争構造の変化を踏まえつつ、根拠となる数値を用いて 100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
Yスーパーの全店舗でみると、平均客数も客単価も横ばいである中、水産練物全体で7%売上が増加している。一方、競合Z社平均の売上が横ばいの中で、B社は42%売上を増やしているため、イベント等はプラスに寄与した。(96字)
ヨメの回答
1店1週平均の販売実績はかまぼこ全体で、対前年同月比20,000円増加しているが、うちB社が14,650円を占めており、プライベートブランドの販売実績を超える結果となったため、販促活動が有効であったと考えられる。(100字)
(設問2)
Y スーパーの水産練物担当バイヤーの立場から見たとき、かまぼこに関するイベント開催および POP 掲出が当年8月の販売実績に与えた影響は、どのように評価することができるか。根拠となる数値を用いて 100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
Yスーパーの水産練物全体で7%前年より売上が増えているが、B社が42%売上を増やしている中、プライベートブランドも12%増となっている。すなわち、Yスーパーのバイヤーからみてもイベントはプラスであった。(99字)
ヨメの回答
1店1日平均の客数は前年同月比微減であるにもかかわらず、水産練物の販売実績は500,000円から535,000円に増加しており、かまぼこの販促活動が水産練物コーナーで客の足を止めさせて購買行動につながった。(97字)
第4問
(設問1)
B 社が計画する水産練物のインターネット販売が開始された場合、B 社の売上に占める店頭販売の比率が減り、FAX、インターネットによる通信販売の比率が増えると想定される。その際の利益確保上の注意点を 100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
注意点は、①FAX、インターネットによる通信販売にかかる利益率が店頭販売の利益率を上回るようにする、②通信販売に経営資源を割くことで店頭販売の顧客離れが起きないようにする、ことである。(100字)
ヨメの回答
①販売チャネルが増える旨、Yスーパーにことわりを入れる、②インターネット販売に対応する人員を確保する、③店舗スタッフの人員を見直す、④各方法での販売数をリアルタイムで共有し、生産・輸送を適切に調整する。(100字)
(設問2)
副社長は X 市地域外の消費者をターゲットに、オフラインでの施策により、B 社のインターネット販売(オンライン)の売上拡大を目指している。そのためにはどのようなコミュニケーション戦略あるいはセールス・プロモーション戦略が有効と思われるか。助言内容を 80 字以内で述べよ。
ダンナの回答
域外の消費者に商品を見てもらい試食してもらうことでB社商品の魅力を伝える。その後、オンラインでは販売だけでなく、掲示板で顧客と双方向のやりとりができるとよい。(79字)
ヨメの回答
①観光客の集まる場所で試食販売を行う、②観光ガイドブックに定番土産品として掲載してもらう、③一般向けの工場見学を開催する、④商品にインターネット販売のURLを書く。(100字)
結果と学び
結果
ダンナ:51点、ヨメ:65点
正直ダンナは完全にたるんでましたね…与件文ほぼ読んでないですし。自戒と反省を込めて晒すことにします。
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
ダナドコ
本事例で整理しておくべき基礎知識
特になし
復習すべき問題
- 第1問
- 第4問(設問1)
- 第4問(設問2)