みなさまこんにちは。ダンナです。
私は、金融機関勤務で証券アナリスト等の資格を取得しており、何より運用実務でファイナンス(主に、ポートフォリオ理論)を使い倒しております。その私の目からみて、初学者であっても、中小企業診断士試験の一次試験における財務・会計のファイナンス(後半12問:48点分)は、対策をちゃんと立てれば、短時間で高得点を取るのは余裕です。
一方、中小企業診断士試験の財務・会計は、どうも簿記が得意(or 好き)な人が教えているケースが多い印象(もしかしたら教わる方も多い?)で、後半のファイナンスについて造詣が深い方は必ずしも多くない気がしています(診断士ゼミナールもその例外ではないかと…)。確かに、コンサル実務ではあまりファイナンスって使わなそうなので仕方ないかもしれません。ただ、特に、証券投資の範囲は知ってれば、計算しなくても秒殺できるような裏技的な話も多々あり、この分野で効率的に点数を稼がないのは非常に勿体ないように思います。例えば、私はファイナンスとして出題される12問合わせて、約10分で回答できますが、点数も40~48点で安定しています。詳しくは、こちらをご覧ください。
そこで、本ブログでは、何回かに分けて、重要論点の絞り込みや世の中にあまり出回っていない早く解ける裏技などを過去問演習を通じてご紹介したいと思います。とりあえず、ヨメ氏はまずはここをちゃんと読んでよく復習してください!wみなさま、どうぞ宜しくお願いします。
ファイナンス徹底攻略については、普段わが家で使い倒している診断士ゼミナールとは、完全に独立して進めていきます(すべてダンナの経験(+主観)に基づく記事です)。因みに、診断士ゼミナールのサイトはこちら
中小企業診断士試験におけるファイナンス分野の出題範囲
いつものように、Excel化してみましたw
注意点が1点ございます。上表は、あくまで平成27~30年の中だけから作ったものです。今後、令和に実施された3年分についても、学習していく予定ですが、その過程で内容が少しずつ変更される可能性がございますので、ご理解ください。
それでは早速、各単元の攻略について、概要を見ていきましょう。
1.リターンとリスク
出題頻度は、4年間で6問。つまり、1年で1.5問なので、100点中4~8点分のウェイトを占めることになります。
一方、他のカテゴリと比べて、問題が簡単であるほか、ファイナンスの基本中の基本となるので、落とせません。
したがって、優先度は高としました。
なお、このカテゴリに属する小項目としては、以下を想定しています。
- 期待値と標準偏差
- 共分散と相関係数
- 投資家のタイプ
特に、標準偏差や相関係数などは、やや煩雑な計算が要求されることもありますが、計算しなくても正解を選択することができる場合がほとんどなので、そういったテクニックを今後ご紹介したいと思います!
2.ポートフォリオ理論
出題頻度は、4年間で12問。つまり、1年で3問なので、100点中12点分のウェイトを占めることになります!
一方、「リターンとリスク」や「債券価格と株式価格」ほどではないにせよ、問題もやや易しめとなっています。
したがって、優先度は激高としました。
なお、このカテゴリに属する小項目としては、以下を想定しています。
- 安全資産なし
- 安全資産あり
- CAPM
3.債券価格と株式価格
出題頻度は、4年間で6問。つまり、1年で1.5問なので、100点中4~8点分のウェイトを占めることになります。
一方、先ほどと同様、問題が簡単なので、極力すべて正解したいところ。
したがって、優先度は高としました。
なお、このカテゴリに属する小項目としては、以下を想定しています。
- 効率的市場仮説
- 債券価格
- 株式価格
特に、債券価格の問題は、あまり世間では認知されていない秒速解答法が存在しますので、そういったテクニックを今後ご紹介したいと思います!また、株式価格の問題は、一見簡単ですが、ひっかけ問題もあるので注意が必要です。
ここについては、テクニックに走るよりも、しっかり理解することをおススメします(結構細かところまで聞かれています)。グラフを多用しつつ、皆さんのご理解に役立つような記事を書きたいと思います!
4.デリバティブ
出題頻度は、4年間で6問。つまり、1年で1.5問なので、100点中4~8点分のウェイトを占めることになります!
ただし、他のカテゴリと比べて、問題が難しいです。
したがって、優先度は低としました。
なお、このカテゴリに属する小項目としては、以下を想定しています。
- フォワードとフューチャー
- スワップ
- オプション
- リスク管理
ここについては、各金融商品の概要だけざっくり理解(決して踏み込まないでください)して、オプションのペイオフ図(4枚)を覚えてくれればOKです。私は、市場関係の金融実務家ですが、たまに「?」となる問題も出題されています。ケアレスミスを除けば、失点するケースは大抵こちらとなっておりますw
5.資本政策
出題頻度は、4年間で12問。つまり、1年で3問なので、100点中12点分のウェイトを占めることになります!
一方、問題もやや易しめとなっています。もしかしたら、覚えることだけ覚えたら一番点数取りやすいかも…
したがって、優先度は激高としました。
なお、このカテゴリに属する小項目としては、以下を想定しています。
- 調達形態の分類
- WACC
- MM理論
- 財務レバレッジ
- 配当政策
ここについては、各項目しっかりと暗記しましょう!以上!なお、本ブログでは、本当に最低限のポイントに絞り込んでご紹介する予定です。
6.意思決定会計
出題頻度は、4年間で6問。つまり、1年で1.5問なので、100点中4~8点分のウェイトを占めることになります!
他のカテゴリと比べて、難しい問題もちょくちょく出題されています。ただし、この範囲ってどうやら二次試験にもちょいちょい出題されるようなので、丸ごと捨ててしまうのは相応のリスクです。
したがって、優先度はやや高としました。
なお、このカテゴリに属する小項目としては、以下を想定しています。
- NPV
- IRR
- その他
NPVとIRRがしっかり理解できればOKです。これらについては、「債券価格と株式価格」が理解できていれば、すぐに理解できると思いますので、先にそちらをご覧頂ければと思います。
財務・会計 ファイナンス徹底攻略 その1まとめ
- ファイナンスは、財務・会計1次試験の約半分を占める重要科目であるが、対策すれば、短時間で高得点を取るのは余裕
- 優先度は、ポートフォリオ理論/資本政策>リスクとリターン/債券価格と株式価格>意思決定会計>デリバティブの順
- 今後、本ブログでは、重要論点の絞り込みや(世の中に出回っていない)早く解ける裏技を執筆予定
コンサル実務とファイナンスってなかなか結びづきにくいかもしれませんが、(点数も取りやすいので)勉強してて楽しいですし、この想いを共有してほしいです!皆さんの理解に少しでもお役に立てる記事を提供できるよう頑張ります。
これからもどうぞよろしくお願いします!