診断士ゼミナールを活用して1次試験対策中の夫婦です。
今回は財務・会計の学習についてまとめました。
学習法の大枠は、企業経営理論と同様なので、こちらをご覧ください。
付言したいことが一点だけあります。中小企業診断士試験の財務・会計は、①財務会計、②管理会計、③ファイナンス、の3分野から構成されているのですが、過去問をみる限り、企業経営理論ほどは明確に出題順が固定されておりませんでした。どのように分割しようか困っていたのですが、過去問と診断士ゼミナールの教材を横に並べてじ~っと眺めてみていると、偶然あることに気づきました。
意思決定会計(2022年度版では、第8回の第2クオーター)の前後で概ね半々に分割できるんです!!つまり、第1回~第8回第1クオーター(主に財務会計と管理会計)で13問(52点分)、第8回の第2クオーター~第10回(主にファイナンス)で12問(48点分)に大別できます。よって、わが家は各年の過去問をこのように2分割して解いていきました。
私たちが活用している、診断士ゼミナールのサイトはこちら
それでは早速、私たちの学習成果です。
現時点で獲得できた点数
ダンナの点数(1~5行目)をみると、なんと4回中4回すべてにおいて60点をクリアしています(というか、平均点は 80点over!)。学習開始から約2週間程度の成果としては大成功といえそうです。もっとも、ダンナは元銀行員であり、かつ証券アナリスト等の金融関連の資格もいくつか保有しているので、全くの初学者ではございません。この点は大いに割り引く必要があります。後述のヨメの点数の方がより参考になるかもしれません。
さて、表から、ダンナの方がヨメよりも約30点近く平均点数が高いという結果でした。これをもって、ダンナの方が勉強の進め方が上手かったといえるでしょうか?
答えはNOです!
理由は次の項目で説明します。
学習効率
ダンナとヨメで比較すると、事前学習時間(6行目)が結構違います。ヨメはどうしても家事育児等でまとまった時間が取りづらい状況なのです。
一方で、学習時間を補正した結果である、学習効率(7行目)を見てみましょう。学習効率の点では、さほど差がないのです。少しダンナの方が効率が高くなっていますが、これはファイナンスにおいて6.8という驚異的な数字が出ているためです。もっとも、上述の通り、ダンナは証券アナリストの資格保有の際に、ファイナンスは学習済みなので、高めに出ています。つまり、今回は分母である学習時間が少ないですが、これまでに学習時間の蓄積があるので、実質的には、もう少し学習効率は下がると考えられます。
以上を踏まえると、わが家では、財務・会計の範囲において診断士ゼミナールを倍速視聴(+多少の復習)すると、1時間あたり3点以上、点数が上昇したといえそうです!
ヨメも今後の学習時間に応じて、相応に得点の伸びが期待できる、ということですね。
分野別の学習効率
もっと有益な情報が、分野別の学習効率です。二人の結果をみると、財務会計・管理会計:2.3~2.5点/時間、ファイナンス:5.4~6.8点/時間、ということが読み取れますね。つまり、財務会計・管理会計よりもファイナンスの方が2倍以上コスパいいということです。 皆さんが試験直前に中小企業診断士の学習を始めた場合、ファイナンス→財務会計・管理会計の順で勉強した方が、合格に近づきやすいといえそうです。なぜでしょうか?
分野別の学習効率、その考察
実際に学習してみて、ファイナンスの問題(48点分)は、財務会計・管理会計(52点分)と比べて、診断士ゼミナールの講義を一回ざっと見てしまうだけで解ける問題が非常に多いように思います。というのも、公式を知っていれば解ける問題が大多数ですし、毎年毎年同じような問題が繰り返し出題されているのが特徴です。だまされたと思って、第8回の第2クオーター~第10回(倍速視聴で約3.5時間)をみた後、過去問の後半12問だけ解いてみな、飛ぶぞ!w
一方、前半の財務会計・管理会計は、論点が多くて割と辛いですね。しかも、年によっては、仕訳や帳簿などの細かい論点も聞かれており、正直コスパ悪いです…また、学習効率が低くなるのは、この範囲の診断士ゼミナールの講義時間が長いということも理由かと思われます(分母が大きくなるため)。倍速視聴でも、8.5時間(キックオフ講座や入門道場も含む)って…
誤解してほしくないのですが、これは診断士ゼミナールをdisってるのではありません。むしろ、この低価格でこれだけ懇切丁寧に基本中の基本から時間をかけて教えてくれるサービスはほかにないのではないかと思います。金融機関で長年勤務してきたダンナの目からみて、新卒入社の若者には、ぜひとも診断士ゼミナール(財務・会計)はおススメしたいと思います。
ただ、効率よく試験にパスすることだけ考えるのであれば、財務・会計は後半のファイナンスから勉強した方が圧倒的にラクです。
- 過去問演習でファイナンスで40点前後/48点取れるようにする
- 前半の財務会計・管理会計では、二次試験でも頻出である、①経営分析、②CVP分析に特化する
これだけ(それがいいかどうかについてはここでは一旦置いておきましょう)でも十分に合格点である60点に到達すると信じています!だって、1次試験は選択式ですしw
財務・会計、これまでの学習&今後の学習プラン
ここまで、財務・会計に投入した学習時間を計測してみました。事前学習時間(ダンナ:22時間、ヨメ:17時間)に加え、その後、診断士ゼミナールの問題演習編(倍速視聴で約3.5時間)と過去問演習4年分(復習込みで約8時間)で合計約29~34時間、学習したことになります。
過去問については、診断士ゼミナールには全部で7年分が付属しているので、残りの直近3年分は最低でも実施する予定です。加えて、教材の総復習を入念に行い、本試験を迎えたいと思います。おそらく、全部で55時間(つまり、あと20~25時間)もかければ十分と考えています。
私たちは、以上の学習を通じ、財務・会計の本試験での獲得目標点数を80点に設定します。こうしておけば、どんなに本試験が難化しても、60点を割ることはないだろうと考えたためです。
先日の記事で企業経営理論の獲得目標点数も80点に設定したと書きました。もっとも、財務・会計の80点は企業経営理論の80点とは大きく異なると考えています。すなわち、企業経営理論の場合は当日の調子がよければ80点(最低でも60点のイメージ)である一方、財務・会計の場合は、何度受けても80点は死守するという感じです。この科目は、しっかり勉強さえすれば、60点どころか80点をとることは比較的容易ですし、他の科目で60点を割ってしまっても、この科目でその穴を埋めて総得点の420点を確保するという戦略です。
まだ合格どころか、受験すらしてないので、あまり偉そうなことは書けませんが、財務・会計を効率的に習得できさえすれば、診断士試験全体でも合格する上での投入時間を大幅に削減できる気がしております。わが家のデータを参考にしつつ、どこかのタイミングで、「診断士ゼミナールをこう使えば最短●か月で合格可能」的な攻略記事を書きたいなーとか妄想していますw(釣り感が半端ないですが、中身が伴っていれば需要はえぐそう…)
財務・会計の学習方針まとめ
- 診断士ゼミナールの教材を倍速視聴し、少し復習するだけで、全ての年で合格点である60点をクリア可能
- 具体的には、財務・会計については、学習1時間当たり3点以上、点数の積み上げが可能
- 子細に見ると、ファイナンス>>財務会計・管理会計の順にコスパがよい
- 診断士ゼミナールを使い倒して、55時間程度しっかりと学習すれば、本試験で合格点をクリアすることは十分可能
何はともあれ、2つめの単元「財務・会計」の初回学習は、大成功といえそうです!引き続き、診断士ゼミナールを中心に、中小企業診断士試験に向けた日々の勉強とその成果について、書き綴っていきます。
これからもどうぞよろしくお願いします!