今回もこちらの方法で過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用しているのは、こちらのふぞろい。
さらに診ゼミを活用して9月に復習をしています。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
第1問
C 社では、現在取引している産業機械部品メーカーから新規に自動車部品の生産依頼があり、新規受注の獲得に向けて検討している。この計画について以下の設問に答えよ。
(設問1)
C 社が自動車部品分野に参入する場合、強みとなる点を2つあげ、それぞれ40字以内で述べよ。
ダンナの回答
(a)生産能力が高い鋳造工程を有し、当該工程を含む一貫生産体制が確立されていること。(39字)
(b)鋳造技術に精通した中堅エンジニアを中心に過去に新市場を開拓した経験があること。(39字)
ヨメの回答
(a)鋳造工程、機械加工工程、塗装工程の一貫生産体制を国内に有していること。(35字)
(b)鋳造技術に精通した営業部の人員が、顧客と技術的な打ち合わせを実施できること。(38字)
(設問2)
自動車部品の受注獲得は、C 社にとってどのようなメリットがあるのか100 字以内で述べよ
ダンナの回答
メリットは、①生産部品が分散されることに伴い経営リスクが低減できること、②自動車部品製造による知見を横展開することで既存事業の品質向上の可能性があること、③中途社員採用により高齢化抑制が見込めること。(100字)
ヨメの回答
メリットは、①新規受注により売上拡大が見込めること、②自動車部品の製造により自社の製造技術をブラッシュアップし、他製品の製造にも生かせること、③生産設備の稼働率を高めて収益性を上げられること。(96字)
(設問3)
自動車部品の受注獲得には、自動車業界で要求される短納期に対応する必要がある。そのためにはどのような改善策が必要なのか、100字以内で述べよ。
ダンナの回答
改善策は、①需要予測を精緻化し見込生産の精度の向上、②鋳造工程後の仕掛品を減少させること、③ネック工程となっている機械加工工程につき生産能力増強を図るとともに停止・空転を減らし稼働率を高めること。(97字)
ヨメの回答
改善策は、①鋳造工程後の仕掛品の数を制限すること、②仕掛品置き場を移動の妨げにならないよう配置すること、③機械加工工程における空転をなくすよう作業員を配置することである。(85字)
第2問
C社の設備投資は、鋳造工程が優先されてきた。これによって生産工程に生じている問題点と、その改善策を 100字以内で述べよ。
ダンナの回答
問題点は、仕掛品増加に伴い製品移動や設備間移動が困難化し納期遅延が起きている点。改善策は、全工程を通じた加工時間最小化を目的とした生産計画を作成し、ネック工程である機械加工工程に資源投入すること。(100字)
ヨメの回答
問題点は、鋳造工程の処理能力が後工程の機械加工工程を上回り、仕掛品が多い点である。改善策は、①設備の空転の撲滅による機械加工工程の時間制限、②機械加工工程の処理能力に合わせた鋳造工程の稼働である。(97字)
第3問
C社は、納期遅延の解消を目的に生産管理の IT 化を計画している。それには、どのように納期管理をし、その際、どのような情報を活用していくべきか、120字以内で述べよ。
ダンナの回答
取引先からの需要情報をリアルタイムで製造現場に展開し、その情報に応じる形で全体の製造量を調整するほか、工程間の設備稼働状況や計画費の進捗状況が全工程で共有され、問題が起きた工程については、他工程から人員を手当するなどして全体最適を図るべき。(120字)
ヨメの回答
納期管理は、受注に対してクリティカルパスを考慮した生産スケジュールのガントチャートを作成し、各工程の進捗管理を行う。活用すべき情報は、各製品の各工程で実際にかかる作業時間、受注製品、受注数量、納期である。(102字)
第4問
海外製品との競争が厳しい時代のなかで、今後も C 社は国内生産を維持する考えである。そのために C 社が強化すべき点は何か、その理由とともに 140字以内で述べよ。
ダンナの回答
安価な海外製品と価格競争にならないように品質の高さを売りに差別化を図るべきである。具体的には、不良品率を抑制し、納期管理を強化すべきである。また、歩留まり率向上に努め利益率を改善するほか、作業員に対し研修を行うなどして作業遅延による設備非稼働を減少し生産量増加に努めるべきである。(140字)
ヨメの回答
強化すべきは、顧客の要望への対応能力である。理由は、①鋳造技術に精通した営業担当が顧客と直に技術的な打ち合わせができる強みがあるため、②国内での一貫生産体制により、各部署が密に連携でき、顧客の要望が浸透しやすいため。(109字)
結果と学び
結果
ダンナ:56点、ヨメ:53点
うーん、ビミョー…ただ、オーソドックスな問題が多い気がしたので、しっかり復習することで将来の点数UPに繋がりそうです!
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
・リードタイム短縮には、ネック工程の改善が最優先事項
・第1問(設問2):メリットの切り口…①業績、②生産・技術、③販売・営業、④人材・体制、⑤財務
→今回は、①業績(売上増加)、②生産・技術(生産平準化による生産性向上)、③販売営業(売上構成比の均等化)
・第1問(設問3):第3問と被るのでIT化については書かない
・第4問:強化すべき点→SWOT分析
書き方の工夫→強化すべき点は、①A1だからA2、②B1だからB2、③C1だからC2、と書くと、書きやすい!!
本事例で整理しておくべき基礎知識
- 生産管理=生産計画(全工程!)+生産統制(①進捗管理、②現品管理、③余力管理)
復習すべき問題
- 第1問(設問2)
- 第2問
- 第3問
- 第4問