今回もこちらの方法で過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用しているのが、こちらのふぞろい。
さらに診ゼミを活用して8月に復習をしています。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
第1問
カット野菜業界における C 社の(a)強みと(b)弱みを、それぞれ40 字以内で述べよ。
ダンナの回答
(a)強みは、①販売先からの受注が多く、②X農業法人から安価に原材料を調達できる点。(39字)
(b)弱みは、①原材料費と労務費上昇による低収益性、②品質不良によるクレームが多い点。(40字)
ヨメの回答
(a)野菜を栽培する農業法人が親会社であるため新鮮な野菜を仕入れられる。(33字)
(b)仕入れルートが少なく通年での安定した仕入れの確保ができず通年納品ができない。(38字)
第2問
現在 C 社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を 160 字以内で述べよ。
ダンナの回答
対応策は、①同種類の原材料を調達する際は、各製造グループの必要量をひとまとめにし一括発注によりコスト削減を行う、②加工ロスを減らし歩留まりを向上される、③出荷の際も、各製造グループで共通した出荷先に対しては一括で出荷するなど輸送費を削減する、④製造グループ間での作業員の移動を繁忙感に合わせて柔軟にし人件費を削減すること。(160字)
ヨメの回答
対応策は、①顧客別の製造グループを機能別に編成し直すことで、同種類の原材料をまとめて購入することによる原材料費の削減、出荷時の輸送費用の削減、もとのグループをまたいだ作業員の交流が可能となる。また、②熟練の作業員による教育を活性化することで加工スキルを向上させ、カット形状の不均一をはじめとした加工不良を低減できる。(158字)
第3問
C 社では、クレームを削減する改善活動を計画している。このクレーム改善活動を最も効果的に実施するために、着目するクレーム内容、それを解決するための具体的対応策を 120 字以内で述べよ。
ダンナの回答
着目するクレームの内容は、最も件数の多いカット形状不均一である。対応策は、①マニュアルを整備しグループ員の作業方法を統一し、②マニュアルの徹底と品質意識・衛生管理意識向上を企図した研修を実施し、グループ員の経験不足を補いモラールを高めること。(120字)
ヨメの回答
着目するクレーム内容は、クレーム構成比率が最大であるカット形状不均一である。対応策は、①熟練の作業員による教育で作業方法を均質化すること、②手順書の策定や定期的な勉強会を通じて標準作業を全作業員に周知徹底することでカット形状均一化を図る。(120字)
第4問
C 社社長は、経営体質の強化を目指し、今後カット野菜の新事業による収益拡大を狙っている。またその内容は、顧客からの新たな取引の要望、および C 社の生産管理レベルや経営資源などを勘案して計画しようとしている。この計画について、中小企業診断士としてどのような新事業を提案するか、その理由、その事業を成功に導くために必要な社内対応策とともに 160 字以内で述べよ。
ダンナの回答
新鮮さを売りにした一般消費者向けのサラダ用や調理用のカット野菜パックの事業を提案する。理由は、新たな設備投資を必要とせず現在の製造工程を利用できるため。当該事業を成功に導くために必要な社内対応策は、①仕掛品を減らし、②長時間の加工場内製品放置をやめ、鮮度の劣化を防止すること。また、③研修で社員の衛生管理意識を高めること。(160字)
ヨメの回答
新事業として一般消費者向けのサラダ用や調理用のカット野菜パックの事業を提案する。理由は、①新鮮さを売り物にするのがC社の強みと合致するため、また②新たな設備投資が不要なためである。社内対応策として、既存事業との作業上の差異に着目して標準作業を手順書に落とし込み、社員教育を通じて定着を図ること。(148字)
結果と学び
結果
ダンナ:79点、ヨメ:52点
ダンナの苦手な生産管理にしては点数が高かったです!
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
・生産管理は、(全体最適を考えた)全体管理が基本。
・対応策を述べよという設問に対しては、必ず与件から問題点を特定すること。
・クレーム対応は、特性要因図を素直に読み解く。
・字数を埋めるために、着目するクレームを複数指摘するのも一案。
・限界利益がマイナス→資金面に余裕がない→設備投資不要の新規事業を選択
本事例で整理しておくべき基礎知識
- 限界利益がマイナス→作れば作るほどマイナス
復習すべき問題
- 第2問