今回もこちらの方法で過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用しているのは、こちらのふぞろい。
さらに診ゼミを活用して8月に復習をしています。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
第1問
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A 社を支えてきたスポーツ用品事業の市場には、どのような特性があると考えられるか。100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
スポーツ用品事業の市場特性は、①市場規模がそのスポーツの競技人口に比例すること、②その競技人口はブームに大きく左右されること、③同市場で得た知見を活かして福祉事業等の市場への参入も可能であること。(98字)
ヨメの回答
特性は、①各スポーツの流行の波に合わせて市場が大きく拡大・縮小すること、②あるスポーツの用具の製造技術を、別のスポーツの用具の製造技術を、別のスポーツの用具の製造にも水平展開しやすいこと、③別素材や別産地の製品で代替されうること。(99字)
第2問
A 社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。120 字以内で述べよ。
ダンナの回答
理由は、①仮に新事業を撤退する場合、他の企業等への譲渡が比較的容易であること、②融資スキームによっては金融機関からの借り入れが容易であること、③関連会社を設立する方がその会社のトップの経営に対する責任感が高まること、である。(110字)
ヨメの回答
理由は、①新規事業を独立させ権限を委譲することで、考え方の大きく異なる既存事業でのやり方に縛られずに事業を推進するため、②独立した会社としての収益性を追求しやすくし、新規事業単独での黒字化に注目できるようにするため。(108字)
第3問
A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が 60 %を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
A社の経営リスクが、プラスチック製容器製造事業に集中する可能性。具体的には、①需要急減、②製品リコール、③設備投資の時期の集中化、④技術流出、などが考えられる。また、他事業の社員の士気が下がる可能性。(100字)
ヨメの回答
過去5年で売上構成比、業績がほぼ横ばいであることから各事業への投資比率の見直しが必要である。具体的には成熟期にあるとみられるプラスチック製容器事業への資金や人材の投入を減らし、他事業に割り当てる。(98字)
第4問
A 社および関連会社を含めた企業グループで、成果主義に基づく賃金制度を、あえて導入していない理由として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べよ。
ダンナの回答
理由は、①事業別の好不調の波と従業員給与を独立させ安心して働いてもらうため、②あえて年功横並びとすることでチームとしての一体感の醸成、③年功制とすることで社員の長期的な雇用を促し離職を減らすため。(98字)
ヨメの回答
理由は、①勤続年数と職務遂行能力が比例しやすい業務内容であるため、②社員の入れ替わりが少ないことが社内の良好な雰囲気の醸成に役立ってきたため、③会社が育成した人材に長く勤めてほしいと考えているため。(99字)
第5問
A 社の健康ソリューション事業では、スポーツ関連製品の製造・販売だけではなく、体力測定診断プログラムや認知症予防ツールなどのサービス事業も手がけている。そうしたサービス事業をさらに拡大させていくうえで、どのような点に留意して組織文化の変革や人材育成を進めていくべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。
ダンナの回答
サービス事業から得た知見をスポーツ関連製品へ反映させる上で、①事業間移動が柔軟であり、②意見が言いやすいフラットな企業文化に変革し、③同事業のトップとしてこれらの部署全てを経験した人材を育成すること。(100字)
ヨメの回答
留意点は、①サービス事業に明るい人材を雇った方がよい点、②外部講師やセミナーを活用し社員教育を行った方がよい点、③既存事業とサービス事業は性格が大きく異なるので全社的に理解を深めた方がよい点。(96字)
結果と学び
結果
ダンナ:40点、ヨメ:44点
かろうじて40点を超えるも…といった感じです。事例Ⅰに対して、苦手意識が芽生え始めてます…
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
・具体的な数字が多い→図式化。A社と関連会社の状況がわかる!(第3問に活きる!)
・市場特性を考える→外部環境分析(OとT)を行う。
・第3問:「診ゼミ」の解答は「ふぞろい」的には3点の答案ではあり攻めすぎ感は強いものの、一定の納得感は得られた(関連会社社員のモチベーションの低下)
・第4問:一次知識(下記の基礎知識で整理)
・第5問:製造業とサービス業の違い、BtoBとBtoCの違いに着目
本事例で整理しておくべき基礎知識
・成果主義制度のデメリット:①制度設計・運用が難しい、②個人による短期的利益追求に走りがち、
③従業員間の和が乱れる傾向、④成果は外部環境に依存しやすく評価が難しい
復習すべき問題
- 第2問
- 第3問
- 第4問