今回もこちらの方法に則り、上記過去問を解き、夫婦で交換採点をしました。
採点に活用しているのが、こちらのふぞろい。
各設問ごとの私たちの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!そのための「ふぞろい」です)。
さて、前回2次試験の答案をブログにあげたときは、まだ4月でした。
前回との大きな違い、それは、今や診断士ゼミナールの2次対策講座がリリースされているということ!
今回の問題は5月に解いて交換採点を行ったものの、その時はブログにまとめていなかったもの。8月以降、もう一度お互いの解答を見ながらコメントしてブログにまとめることにしました。
◇ふぞろい採点済み答案のおさらいの仕方
・3倍マツナガで講義を見ていく(演習時間はとばす)
(与件文のポイントを整理してくれていて、問題を思い出しながら聞くのにちょうどよい。)
・各設問の解説では、模範解答でいったん動画を止めて、ふぞろいと見比べながら、あーだこーだ話し合う。
(ふぞろいは要素をできるだけ盛り込み、診ゼミは切り口を絞っていることが多い。
ふぞろい基準だと診ゼミ答案は低い点数になることもあるけれど、診ゼミ答案の方に説得力を感じることもしばしば。)
・今一度お互いの答案を見て、足りないポイントを考える。時間がたって(というか2次の勉強に慣れてきて)見返してみると、答案に対する評価が変わることも。
なかなか有意義な復習になっています。
第1問
B 社のこれまでの製品戦略について、80 字以内で整理せよ。
ダンナの回答
製品戦略は、ほとんどが最終消費者向けに、①伝統的手法で作られたしょうゆと②しょう油関連製品を、87アイテムもの多くにわたり揃え、業界平均対比高価格で販売すること。(80字)
ヨメの回答
創業以来一貫して国産丸大豆を原材料として自社の蔵でしょうゆ仕込みを行い、高価格帯の最終消費者向け製品が主力である。同業他社を意識して新製品を追加投入してきた。(79字)
第2問
11 代目予定者は、自分の代になってからもこれまでの製造スタイルを大切にしながら成長を追求していくつもりでいる。しかしながら、製品アイテムは見直すことを考えている。
(設問1)
B社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100 字以内で説明せよ。
ダンナの回答
ターゲット層は、女性やシニア層、アジアからの外国人観光客である。彼らに対し、創業以来一貫してきた伝統的手法を継続しつつ、カロリーや減塩など健康に配慮した高付加価値製品に注力し差別化をはかるべきである。(100字)
ヨメの回答
食に敏感な女性をターゲットに、健康に配慮したしょうゆ関連製品のラインナップに力を入れるのがよい。しょう油関連製品に比べて出荷数量が減少している基本調味料としてのしょうゆは、製品アイテム数を絞るべきだ。(100字)
(設問2)
(設問1)で想定したターゲット層に訴求するための、プロモーションと販売の戦略を80 字以内で説明せよ。
ダンナの回答
飲食店では、鮮やかな盛り付けのメニューを揃え、グルメサイトやSNSで取り上げられやすくし集客を図る。直営店では、顧客が食してみて気に入った商品を多く品揃える。(79字)
ヨメの回答
著名な料理研究家とコラボしてSNS等で自社製品を使用したレシピを発信してもらう。また自社ホームページ内にもレシピサイトを公開し、若い女性を中心にファンを増やす。(80字)
第3問
3年前に開業した直営店併設の飲食店は、売り上げが好調である。B社が飲食店を直接経営することによって、どのようなメリットと効果を得られるか。売り上げが向上すること以外のメリットと効果について、100 字以内で説明せよ。
ダンナの回答
メリットは、①観光目的で来店した顧客に自社製品を販売する機会を得ることと、②顧客のニーズを直接知ることができること。効果は、①広範な属性の顧客に対して、②ニーズに合致した製品を製造・販売できること。(99字)
ヨメの回答
飲食店が話題になることでB社の知名度が向上する。また、顧客の反応が直にわかることから、製品開発に改善点をフィードバックしたり、評価のよい製品のプロモーションに力を入れたりという戦略に生かせる。(96字)
第4問
昨今の多くの中小しょうゆメーカーでは、インターネット販売を展開している。B社もまた、新規事業として直接、最終消費者に対するインターネット販売に乗り出したいと考えている。
(設問1)
インターネット販売を軌道に乗せるためにB社が採るべきブランド戦略を50 字以内で提案せよ。
ダンナの回答
ブランド戦略は、①伝統的なしょう油醸造製法と、②強みである減塩しょう油等の健康食品を押し出すこと。(49字)
ヨメの回答
自社の蔵でのしょう油仕込みへのこだわりをアピールして他社と差別化を計り、高価格路線を維持する。(47字)
(設問2)
B社のインターネット販売を利用する顧客にリピートしてもらうために、インターネット上でどのようなマーケティング・コミュニケーションを展開するべきか。80 字以内で提案せよ。
ダンナの回答
①多様なニーズに対応すべく製品ラインアップを充実させ、②顧客の品切れ時にも速やかに対応できるよう定期購入制度を導入し、定期購入の際は値引いてリピート率を高める。(80字)
ヨメの回答
割引特典のあるインターネット会員制度を設けてメールマガジンを配信する。また季節に合わせた自社製品を使ったおすすめレシピをSNSで配信し、フォロワーを集める。(78字)
結果と学び
結果
ダンナ:63点、ヨメ:67点
事例Ⅱの初回でした。夫婦揃って初めて合格点である60点を(わずかですが)超えることができました!これから少しずつ点数を安定化させたいと思います。
学び
診断士ゼミナールの同事例解説から得たこと
- インターネット集客というワードが出たら、即座に、「情報発信」と「コミュニティの醸成」の2つ、を思い浮かべる。
- 中小企業のプロモーション戦略は、広告ではなく、断然パブリシティ(特に、口コミ)(予算制約があるため)!。
本事例で整理しておくべき基礎知識
- 親密な取引先が難色を示すような販売戦略の打ち出し方
- インターネット集客の基礎(一般論でOK)
復習すべき問題
- 第4問(設問1)
- 第4問(設問2)