今回もこちらの方法に則り、上記過去問をダンナだけが解いてヨメが採点しています。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
使用参考書はこちらの2つ。
各設問ごとのダンナの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
さらにさらに、ふぞろい、診ゼミ、TACの解答等(少なくとも5先以上)から導いた(最大公約数的な)必須フレーズも添えていますので、よければ覗いてみてください。
第1問
研究開発型企業である A 社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から 100 字以内で答えよ。
ダンナの回答
理由は、①A社は小規模な企業であるため、経験曲線効果の恩恵が大きい大企業にコスト面では勝てない、②強みであるセンサー技術が活かせる市場に経営資源を分散投資することで事業リスクを低減できるため。(96字)
第2問
A 社の事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
A 社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。
A 社の人員構成から考えて、その理由を 100 字以内で答えよ。
ダンナの回答
理由は、最終消費者向けの製品開発には、ニーズ収集、営業、顧客対応等の知見が必要となる一方、A社は創業以来社員の9割が技術者であり強みも技術力であるため、経営資源の分散となる分野には進出しなかったから。(100字)
(設問2)
A 社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。
ダンナの回答
違いは、これまでA社が開発してきた製品は売切り型の事業であったが、複写機関連製品事業は複写機の消耗品を売るため、顧客のリピート購買が見込めるほか、一般に消耗品の価格は高く設定されるため収益性が高い点。(100字)
第3問
A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。
ダンナの回答
目的は、①専門知識別部門を機能別部門にすることで、セクショナリズムの低減、②専門知識を有する技術者を同数配置した混成チームとすることでシナジーの追求、③統括する部門長を役員とし意思決定の迅速化である。(98字)
第4問
A 社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。
ダンナの回答
施策は、①大学等の社外ネットワークを強化し社員の独創性や技術力を高め、②社内ベンチャーを新設し社員のチャレンジ精神を刺激し、③同組織に権限を大きく委譲することで社員の自主性や責任感を高めることである。(100字)
結果と学び
結果
61点
機能別組織と事業別組織については、めちゃめちゃ出ているので絶対に整理して覚えておく!!
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
- 差別化集中のメリットを書く。強みを活かして差別化が図れる+価格競争力のある大企業が参入してくる可能性が低い。
- (2-1)BtoC=顧客ニーズを収集する必要→リソース不足によりBtoB。(2-2)顧客と継続的に取引がある→安定収益。
- 後進の育成+横断的な組織のメリット。
- 新卒採用による組織活性化も一考。
本事例で整理しておくべき基礎知識
・機能別組織のメリット=①役割分担の明確化、②専門性の発揮、③規模の経済、④組織の統制が容易
・機能別組織のデメリット=①トップの意思決定の遅れ、②機能部間のセクショナリズム、③全社的なマネジメント人材が育ちにくい、④利益責任の所在が不明確
・事業部制組織のメリット=①トップは戦略に専念、②現場の状況に即応、③下位管理者のモチベーションアップ、④次代の経営者養成
・事業部制組織のデメリット=①機能の重複、②短期的判断になりやすい、③事業部間のセクショナリズム
復習すべき問題
- 第1問
- 第3問
- 第4問