今回もこちらの方法に則り、上記過去問をダンナだけが解いてヨメが採点しています。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
令和1年・2年の2年分が収録されているのは、こちらの2種類です。
わが家は「答案分析」の方を使って採点しています。
TACの過去問題集の解答も参考にしています。
なお、試験問題全文はこちらからダウンロードできます(模範解答はありません!)。
では、各設問ごとのダンナの回答とその点数を以下に掲載します。マーカーは加点箇所です。
さらにさらに、ふぞろい、診ゼミ、TACの解答等から導いた(最大公約数的な)必須フレーズを添えておきましたので、よければ覗いてみてください。
第1問
A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
理由は、主力事業の葉たばこ乾燥機の売上自体がたばこ市場の縮小(①健康志向の高まり、②受動喫煙の社会問題化、③葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化、耕作面積の減少)に伴い減少し修繕費用を賄えなかったため。(99字)
第2問
A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
企業風土は、葉たばこ乾燥機の成功体験から古参社員が脱却できず保守的であり新事業が進まない状況。結果的に、①償却済みの機械部品の在庫が収益を圧迫し、②手書きの帳簿処理ゆえに全社的な計数管理が未実施である。(100字)
第3問
A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果など HPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
要因は、営業部隊による試験乾燥というプレゼンテーションが奏功し、これまでA社がアプローチできなかった乾物販売食品会社、漢方薬メーカー、乾物が特産物である地域等の潜在市場顧客のニーズ収集に成功したため。(100字)
第4問
新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
要因は、①トップが事業領域を明確化したことで社員のやるべきことも明確になった、②人員削減を伴う改革に社員にも危機感が共有された、③古参社員の比率の低下により既存事業に捉われない柔軟な発想に繋ったため。(100字)
第5問
A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟考した上で見送ることとした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。
ダンナの回答
理由は、営業部統括が副社長、開発と製造統括が専務という具合に各部署の責任者が明確であるもとで、社員のほとんどを占める正規社員を各分野のスペシャリストとして育成した方が、A社のパフォーマンスが高まるため。(100字)
結果と学び
結果
70点
かなり緩めに採点してもらった結果高めに出てます。辛めだと60点は軽く割ってると思います…
学び
診断士ゼミナールの同事例解説やブログ記事などから得たこと
- たばこ産業が「コアテクノロジーと関連がない」も要因。
- 高コスト体質でも外部環境がよかったため。
- 「双方向コミュニケーション」がキーワード。
- ターゲット市場が明確化された→古参社員のリストラ+成果主義の導入→社員のモラール向上
- 新規事業に着手したタイミング+トップに情報が集約していた方がよい
本事例で整理しておくべき基礎知識
・機能別組織のメリット=①役割分担の明確化、②専門性の発揮、③規模の経済、④組織の統制が容易
・機能別組織のデメリット=①トップの意思決定の遅れ、②機能部間のセクショナリズム、③全社的なマネジメント人材が育ちにくい、④利益責任の所在が不明確
・事業部制組織のメリット=①トップは戦略に専念、②現場の状況に即応、③下位管理者のモチベーションアップ、④次代の経営者養成
・事業部制組織のデメリット=①機能の重複、②短期的判断になりやすい、③事業部間のセクショナリズム
・さちのひもけぶかいねこor茶化
復習すべき問題
- 第2問
- 第5問